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執筆者の写真FRENSスタッフ

恋愛ってどんな風にしてますか?『LGBT先輩トーク』③

更新日:2019年12月17日



LGBTQ+の子ども・若者のための交流会「フレンズタイム」で、すこし年上の「LGBTの先輩」のお話を聞いたり質問したりするイベントをやりました!貴重なお話をたくさんいただきました。その模様を3回に分けてお届けしまーす!


第3回です(第2回はこちら)。



先輩の恋愛事情(あったりなかったり)

まさし 恋愛ってどうしていますかっていう質問がきています。「恋愛していない」とか「恋愛しない」っていう話もあるでしょうし、「どうやって探しているか」とか。…この年になって、恋愛っていう言葉のフィット感が全然ない(笑)。



ごう どういうこと?



まさし 甘酸っぱいものを想像してしまうから…。



杏理 そっか…。



ゆうな 私がいま結婚している相手は、婚活アプリで出会いました。私の場合は、(いまの)旦那に自分からいきました。最初のメールを送って、共通の趣味があったんですよね、そこで話が盛り上がって。そのとき高知県にいて、親と暮らしていて。福岡へ引っ越しをするという話になって、旦那も福岡に住んでいたので、これは縁だなと思って。引っ越しをしてから直接会って、「この人だ!」と思って。



会場 おお。



ゆうな 一目惚れして、それから何回かデートして。いいときも悪いときもあったけど、結婚して二人で乗り越えて。私の場合は婚活アプリだったけど、人によっては友だちの紹介とか、合コンとか、いろいろ方法はあると思うから、恋愛対象どうこうっていうよりかは、積極的にいろんな人と交流していくのがいいかな。そのうち、自分がフィットする相手と出会うことがある。



杏理 そうだね。選択肢が少なかったらね。



ゆうな そうそう。数撃ちゃ当たるじゃないけど。だから、友達の輪を広げることも大事。いろんな出会いがあっていいと思います。なかなかセクシュアリティのこともあって、広げていくのが億劫っていうのもあると思うけど、少しずつ話せる人を増やしていくのが大事かな。



まさし 考えさせられるなあ…。



ひろき 深く付き合える人、いいなあ。



杏理 あんまり深く付き合わない人ですか?



ひろき 探し中です(笑)。



杏理 アプリで誰かと出会って、それで仲良くなるとかって経験ないなあ。なんて話しかけたらいいかわかんない。



ゆうな 最初難しいですよね。



杏理 人それぞれ自分に合ったやり方があるかもしれない。




先輩への質問タイム

参加者A 最初に、ひろきさんが話されてたと思うんですけど、ゲイの友達と飲みに行くって。どうやって出会うものなのかなあって。



ひろき ゲイって気づいてから、人と出会い始めたのが高校2年生。それまではすごく人見知りで、知らない人とは話せないみたいな感じでした。



参加者A へー…。



ひろき ほんとですよ(笑)。そのときは、スマホがなかったので、掲示板を使って、そのあとは「メンミク」っていうコミュニティサイトを使っていました。いま使っているのは、LGBT向けのアプリ、Twitter、インスタ。


友達つくりたい時期とそうでない時期の波があって、「つくりたい!」って思ったときは、いろんな人にメッセージを送ります。「ご飯いきましょう!」とか「飲み行きましょう!」って。友達ができたら、その友達からの紹介でまた友達が増えるっていうことが多いですね、最近は。一人暮らしなので、友達と一緒に家で飲むときは、お互いもう1人ずつ友達を連れてきて、4人。それで次4人で遊ぶときは、それぞれもう1人ずつ友だちを連れてきて、8人…。



杏理 どんどん増えていくやん。え?!



まさし 部屋に入らんくなる(笑)



会場 (笑)



ひろき LINE交換して、そのなかで仲良くなった人と2人でご飯行ったりとか。最近は、Twitter、アプリ、友達の紹介、あとはこの辺のゲイバーで会った人とLINE交換(して友だちを作っている)。



ゆうな 自分から声をかけるんですか?



ひろき お店の人と仲がいいので、こそっと「あの人と仲良くなりたいです」って言ったら、うまいこと(取り計らってくれる)。



杏理 へえー。そんなことするんだ。



ひろき でも最近は友達の紹介が多いです。それが一番安全。



杏理 安全大事。



参加者B トランスジェンダーで、学校の先生になりたいっていうときに、子どもたちに受けいれてもらえるのかなっていう不安とかはありましたか?



杏理 けっこうありました。なんて言うんだろうって。でも、ちゃんと関わりのある子どもたちは、「こういう人」(型にはめようとせず、「この人はこういう人」と認識している)みたいな。関わりのない子――1年生の担任をしているときの6年生の子――は、よく知らないけど目立つみたいで、からかってくるっていうこともあったけど、それはめっちゃ少なかったです。



まさし では、ちょっと早いですけど、個別に質問したいという方もいるみたいですので、ここでこの会は一旦終わりたいと思います。最後に、登壇者に拍手をお送りください。



会場 拍手


 

全3回に分けてお送りした「先輩トーク」は、ここで終わりです。


みんなそれぞれいろんな生き方や考え方をしていますが、似たようなセクシュアリティやジェンダー、立場、境遇にあるひとの話を聞くことで、共感したり参考になったりしますよね。


また、自分とはちがう立場のひとの話を聞いて、新たな気づきを得られることもあります。



このコラムを読んだひとのなかには、登壇者である「先輩」それぞれの話をもっと聞きたい、直接相談してみたいというひともいるのではないかと思います。


「先輩」の1人であるゆうなさんは、次のようにコメントを寄せてくれました。


「今後の交流会でも、お邪魔する機会が多々あると思うので、その時に良ければ声かけて下さい。お話しましょ」



ゆうなさんがおっしゃるように、FRENSの交流会(にじだまりフレンズタイム)は、いろんな人とおしゃべりする機会をつくっています。


また、毎週日曜日の夜には電話相談もやっています。お話したいことがあるひとは、ぜひ電話をかけてみてください。



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